僕たち夫婦は、二回の世界一周に行ってきました。一周目は、勝手が分からずなかなか大変でしたが、二周目は要領も分かりスムーズに出発できました。
この記事では、その経験を元に「世界一周に出かけたい!」と思ったあなたのために、計画から準備、そして実際に出発するまでに必要なステップをまとめました。
1年以上のバックパッカーというよりは、1〜6ヶ月の短・中期の世界一周旅行をされる方向けの記事です。世界一周ハネムーンだけではなく、世界一周旅行、海外旅行を予定されている方の参考になれば嬉しいです。
1,世界一周の旅行計画を立てよう
旅行は計画をしてるときから楽しいもの。
「目的地を決めない放浪旅」も楽しいことに間違いはありませんが、短・中期に旅行される方は、ある程度の事前計画をお勧めします。
放浪旅が好きな方は計画無しで構いませんが、短・中期の旅行では「行きたいところ、やりたいこと」などをリストアップして、夢を達成していったほうが最終的に旅の満足度が高くなると思うからです。
あとは行くと決めたら、なるべく早い段階から準備を進めることです。焦ると良いことはありません。
※この章の詳細は下記ページにも詳しく記載しています。
【 世界一周のルート決め方完全ガイド 】
行きたいところ、やりたいことをリストアップ
まずは世界一周でやりたいこと、行きたいところを紙にリストアップしてみましょう。
まずは情報などを調べて、とにかく書き出してみることをお勧めします。
書き出した内容を、
レベル1:絶対やりたいこと、行きたいところ
レベル2:普通にやってみたいこと、普通に行ってみたいところ
レベル3:できればやってみたいこと、できれば行ってみたいところ
に分けてみましょう。
優先順位をつけておくと、迷ったときに決断がしやすいのでお勧めです。
最後に、世界地図を用意して、書き出したリストのマーカーで地図に書き込むと、どこに何があるかひと目で分かるので、あとのルート作りがしやすくなります。
世界一周旅行の日程を決める
次に、世界一周旅行に行く日程を決めます。
旅行は季節が大きく関連してくるので、旅行ができる季節を選ぶことができるのであれば、ベストシーズンを狙ったほうが良いです。
大まかには北半球は5〜10月、南半球は11〜3月あたりが良いでしょう。
ただ一番やりたいことが「オーロラを見たい!!!!」というような場合は、スケジュールを「オーロラ」に合わせるのが良いでしょう。
ルートを決める
優先順位を見ながら、ルートを結んで行きます。
その際に、移動手段のこともざっくりと考えておきましょう。
移動手段を決める
移動手段には、飛行機、電車、バス、船、レンタカーどがあるので、都市と都市を移動するのに、どのような手段があるかを事前に把握しておく必要があります。
特にLCC(格安航空)路線を活用すれば、大きく旅費は節約できるので、就航路線があるか調べておきましょう。
予算を決める
予め予算を決め、その範囲で旅行するようにすると、旅中に「お金を使いすぎて足りなくなった」という事態にならなくて済むでしょう。
世界一周航空券などの交通費を除いて、
ゲストハウスなどの安宿2,000円〜5,000円/泊、シティホテル10,000円/泊、中級ホテル20,000円/泊
に、観光代金、食事代金、一日の交通費などが必要です。
僕たちは、「部屋にバスルーム・トイレがある宿」という条件だったので、宿泊には1泊10,000円前後の予算を取り、一日の活動費として10,000円の合計20,000円の予算を確保しました。
この場合、3ヶ月の旅行では、180万+航空券代ということになり、1人あたり約100万円の予算ということになります。
2,世界一周の持ち物リスト
次に用意するのは、世界一周旅行に持っていくもの。細かいものまでリストアップしたので、詳しくは下記の記事を読んでくださいね。
【 世界一周の持ち物図鑑 】
世界一周はバックパックorキャリー?
持っていくものが決まったら、バッグを用意しましょう。
僕たちの場合は、念の為背負うこともできるキャリーを購入しましたが、背負うシュチュエーションは一度もなかったので、先進国を中心に訪れるような旅行ではキャリーだけで十分かもしれません。
パスポート・ビザ・国際免許証を取得する
当然ながら、海外旅行で一番大事なものは「パスポート」です。
もちろん、まだ持っていない人は、日数に余裕を持って作成しましょう。
既に持っている人も、パスポートの残存有効期限が一年以上ないと入国できない国もあるので、有効期限は要チェック。あと多くの国を周遊する人は、パスポートのページを増刷してもらうと良いでしょう。
次に必要なのは「ビザ」。
先進国で短期観光の場合、ビザ無しで入国できますが、後進国を訪れる場合や長く滞在をする場合は入国するのにビザが必要な国があります。
アメリカでもESTAと呼ばれるビザ免除プログラムを事前申請していなければ入国できません。
したがって、訪れようと予定している旅先の入国条件はチェックしておき、必要に応じてきちんと用意をするようにしましょう。
海外でレンタカーをしたい人は、「国際免許証」の申請も忘れずに。
ジュネーブ条約に加盟している約95カ国で運転ができるようになります。
国によっては国際免許証と同時に日本の運転免許証も要求されるので、念の為持参していくことをお勧めします。
運転免許センターなどで即日発行してもらうことができます。費用は2,500円程度です。
クレジットカード・キャッシュカードについて
現金を持ち歩くのは危険なので、クレジットカードまたは国際キャッシュカードを持っていくことになると思います。
どちらとも作成するのに時間がかかるので、早めに作成するようにしましょう。
国際キャッシュカードよりもクレジットカードのほうがメリットが高いので、クレジットカードをお勧めします。
何らかの理由でクレジットカードが作れないという方は、国際キャッシュカードを作成しましょう。
このほか、日本円とUSドルを持っていくと良いでしょう。
【 海外旅行クレジットカードを厳選 】
海外旅行中の通信について
僕たちは、Amazonで事前に買ったSIMカードを利用して海外で通信を行っていましたが、ほとんどの国では、wi-fiなどのネット環境が整っているので、必要な国だけSIMカードを調達するといった方法でも良いのかもしれません。ただし、SIMフリーのスマホは必要です。
SIMフリースマホを持っていない場合で、好きなときに通信したい場合は、クラウドSIM採用のwi-fiルーターを用意すると良いでしょう。
【 ネットに困らない通信ガイド 】
3,手続きや準備について
世界一周に行く前に必要な手続きや準備についてお伝えします。
予防接種の必要を考える
旅する地域によっては、予防接種を受けた証明書がないと入国させてもらえないこともあるので、ビザと併せて確認しておきましょう。
途上国を旅行する場合は、黄熱、狂犬病、A型肝炎、破傷風などは押させておきたいです。予防接種の中には、2回で1セットになっていて、1回目の接種から1ヶ月間をあけないといけないものもあるので、早めの準備が必要です。
海外(バンコクなど)で予防接種すれば、全部受けても3万円ほどと日本の半額以下で受けることもできます。
海外旅行保険に加入しよう
海外旅行保険は、必ず加入しましょう。未加入で旅するのは、リスクが高すぎます。
僕たちはクレジットカードを複数枚持っていることと、3ヶ月の旅行だったので、クレジットカード付帯の保険だけで済ませました。
幸いにも病気にはなりませんでした。ただし、簡易三脚で固定していたカメラが風に倒れ、壊してしまったのですが、それは保険で補償してくれました。「携行品損害」は忘れずに。
飛行機も一度欠航になったことがあるのですが、クレジットカード保険に付帯していた「航空機遅延費用補償」で、2万円ほどの食事代を出してもらいました。
【 海外旅行保険代は0円!? 】
歯医者と病院へ行く
ほとんどの海外旅行保険は、「歯医者」は対象外です。
日本と違い、海外では10割を請求されるので、高額になります。虫歯がない人でも、旅行前には歯医者へ行っておきましょう。
あと体調面で不安がある方は、日本で病院へ行っておき、医師のアドバイスや薬をもらっておくと良いでしょう。
住民票・水道ガス・携帯電話
3ヶ月家を空ける場合、水道やガスなどの公共料金や携帯電話代を無駄に払わないためにも、整理すると良いでしょう。
また1年を超える長期旅行の場合は、海外転出届けを提出して住民票を抜き、場合によっては年金を脱退することもできますので、一度最寄りの自治体へ相談してみましょう。
まとめ
改めて一覧にすると、準備がすることが多くて心が折れそうになるかもしれませんが、一つ一つは簡単なことばかりです。
計画準備期間を早くから確保し、世界一周へと旅立ってくださいね。
ステキな旅を!
追伸:まだ出発まで1年以上の期間がある人は、僕たちが実践したマイルでファーストクラス世界一周が実現できるかもしれません。詳しくはこちら。