「世界一周にはどんなルートがあって、どれくらいのマイルが必要なのか」
世界一周のルート、必要マイルがどれくらいかをイメージができるように、ルートマップを見ながら、世界一周モデルコースを紹介します。
ANAマイレージ(スターアライアンス)で世界一周特典航空券を発券する方向けの記事ですが、有償の世界一周航空券を利用する方も参考になると思います。
尚、ルートマップの作成には”グレートサークルマッパー”というツールを使ったので、スターアライアンスが定める総距離と若干の誤差がありますので、ご了承ください。
世界一周特典航空券に必要なANAマイル
はじめに、ANA世界一周特典航空券に必要なANAマイルは下記の表の通りです。(2017/09時点)
全区間の総距離 | エコノミー | ビジネス | ファースト |
〜7,000 | 3.8万 | 6.3万 | 9万 |
〜9,000 | 4.3万 | 6.8万 | 10万 |
〜11,000 | 5.5万 | 8.5万 | 12万 |
〜14,000 | 6万 | 9万 | 14万 |
〜18,000 | 6.5万 | 10.5万 | 16万 |
〜20,000 | 7.5万 | 11.5万 | 18万 |
〜22,000 | 8.5万 | 12.5万 | 20万 |
〜25,000 | 10万 | 14.5万 | 22万 |
〜29,000 | 12万 | 17万 | 26万 |
〜34,000 | 14万 | 20万 | 30万 |
〜39,000 | 16万 | 22万 | 34万 |
〜44,000 | 18万 | 27万 | 39万 |
〜50,000 | 20万 | 30万 | 45万 |
僕たち のハネムーンのために発券した世界一周特典チケットの必要マイル計算の元となる総距離は17,999マイルでした。上表の赤字で示した項目になるので、ファーストクラスで一人16万マイルで発券できました。
全区間を特典航空券であまり南北に移動せずグルっと一周するルートの場合、総距離は18,000マイル前後になるので、目安としてはエコノミーで1人65,000マイルあれば、世界一周航空券を発券できます。エコノミーよりもビジネス、ビジネスよりもファーストクラスのほうが、マイルを使う価値がありますので、より良い方を目指してくださいね。
有償航空券の場合、29,000マイルまでは料金が同じ(税金等除く)ですので、名一杯活用したほうが良いでしょう。
それでは世界一周ルートを見ていきましょう。
ANA6.5万マイルで世界一周できる!総距離18,000マイル
総区間距離:17,835マイル
東京〜北京〜ストックホルム〜パリ〜トロント〜ロサンゼルス〜東京
NRT-PEK-ARN-CDG-YYZ-LAX-NRT
エコノミー:65,000Mile / ビジネス:105,000Mile / ファースト:160,000Mile
東京を拠点に、あまり緯度を変えずに横一直線に地球を一周した場合の目安は、16,000マイル〜18,000マイルで落ち着きます。
ファーストクラス(ビジネス含む)を楽しむなら、北京を経由せず東京〜欧州、東京〜北米の2つの長距離区間を楽しむようにルーティングすれば良いと思います。
世界一周航空券でディズニーランドを巡る旅!総距離20,000マイル
総区間距離:19,731マイル
福岡〜上海〜香港〜パリ〜マイアミ〜オーランド〜ロサンゼルス〜東京
FUK-PVG-HKG-CDG-MIA-MCO-LAX-NRT
エコノミー:75,000Mile / ビジネス:115,000Mile / ファースト:180,000Mile
成田発着にすると、総区間距離が20,000マイルを若干超えてしまったので、福岡発にしているのがミソ。東京在住なのであれば、福岡へ片道移動が必要ですが、国内はLCCなど格安で移動できると思うので、総距離を20,000マイル内に収めることでマイルの節約になります。
上海・香港・パリ・オーランド・ロサンゼルス・東京で世界のディズニーランド巡りを楽しんでみては?
僕達の世界一周新婚旅行はこのルート!総距離22,000マイル
総区間距離:20,556マイル
東京〜台北〜香港〜バンコク〜ドバイ〜イスタンブール〜ミュンヘン〜チューリッヒ〜パリ〜ニューヨーク〜サンフランシスコ〜東京
HND-TPE-HKG-BKK-DXB-SAW-MUC-ZRH-CDG-EWR-SFO-NRT
エコノミー:85,000Mile / ビジネス:125,000Mile / ファースト:200,000Mile
これは僕たちが選んだルートです。この旅程をANA世界一周特典航空券で発券する場合は、途中降機が制限の8回をこえてしまうので、いくつかの都市で滞在を24時間以内にするなどして、ルートを工夫してください。
僕たちの場合は、イスタンブールは途中降機せず乗り換え、ニューヨークからサンフランシスコは地上移動(サーフェス区間/自己手配)をしました。ANA世界一周特典航空券の場合、地上移動は総区間距離の対象とならないため、17,999マイルとなり18,000マイル内に収まりました(ギリギリセーフ!)。欧州エリアと北米エリアは自己手配で周遊します。
アフリカ・中米も取り入れた世界一周節約ルート!25,000マイル
総区間距離:24,193マイル
東京〜バンコク〜ドバイ〜カイロ〜フランス〜コペンハーゲン〜ニューヨーク〜パナマ〜サンフランシスコ〜東京
NRT-BKK-DXB-CAI-FRA-CPH-EWR-PTY-SFO-NRT
エコノミー:100,000Mile / ビジネス:145,000Mile / ファースト:220,000Mile
アジア〜中東〜アフリカ〜ヨーロッパ(北欧含む)〜北米〜中米と広く大陸を巡って25,000マイル以内に収まります。パナマシティを拠点に、自己手配で南米に飛ぶのもあり。
世界一周を2度に分けたい人にお勧め!総距離29,000マイル
総区間距離:28,955マイル
東京〜オークランド〜サンフランシスコ〜シンガポール〜ドバイ〜パリ〜ニューヨーク〜サンフランシスコ〜東京
NRT-AKL-SYD-SIN-DXB-CDG-EWR-SFO-NRT
エコノミー:120,000Mile / ビジネス:170,000Mile / ファースト:260,000Mile
オセアニアを含めたルートは、29,000マイルが目安になってきます。冬にニュージーランドとオーストラリアを楽しんだあと、シンガポールから日本までの往復航空券を自己手配し、夏に改めて欧州・北米を楽しむといった2回に分けての旅行としても使えます。
総区間距離:28,606マイル
香港〜シンガポール〜シドニー〜東京〜フランクフルト〜ニューヨーク〜東京〜香港
HKG-SIN-SYD-HND-FRA-JFK-NRT-HKG
エコノミー:120,000Mile / ビジネス:170,000Mile / ファースト:260,000Mile
出発地に香港を選択した場合のルーティングです。日本〜香港の往復航空券が別途必要ですが、香港を出発地にすることで、アジア・オーストラリア旅行を楽しんだ後に、日本に一時帰国ができるので、世界一周を2回に分けて旅行できます。
世界一周行くならアフリカも南米も楽しみたい!総距離34,000マイル
総区間距離:30,819マイル
東京〜デリー〜ドバイ〜チューリッヒ〜アディスアベバ〜ヨハネスブルグ〜サンパウロ〜リマ〜ハバナ〜カンクン〜ロサンゼルス〜東京
NRT-DEL-DXB-ZRH-ADD-JNB-SAO-LIM-HAV-CUN-LAX-NRT
エコノミー:140,000Mile / ビジネス:200,000Mile / ファースト:300,000Mile
この旅程をANA世界一周特典航空券で発券する場合は、途中降機が制限の8回をこえてしまうので、いくつかの都市で滞在を24時間以内にするなどして、ルートを工夫してください。
インド・ドバイ・エチオピア・南アフリカ・ブラジル・ペルー・キューバなど、日本とは完全に文化がかけ離れた(?)都市を巡るコースを作成してみました。欧州によらず、ドバイからアフリカ大陸に入ることで、29,000マイルに収めることもできます。
世界一周航空券で5大陸制覇!総距離39,000マイル
総区間距離:37,362マイル
成田〜シドニー〜シンガポール〜ドバイ〜フランクフルト〜アディスアベバ〜ヨハネスブルグ〜サンパウロ〜ニューヨーク〜東京
NRT-SYD-SIN-DXB-FRA-ADD-JNB-SAO-EWR-NRT
エコノミー:160,000Mile / ビジネス:220,000Mile / ファースト:340,000Mile
ANA世界一周特典航空券で5大陸制覇も可能です。ただし、ANA世界一周特典航空券の場合、途中降機は最大8回までなので、観光を楽しみたい場合は、拠点空港から自己手配での周遊になるでしょう。フライトは12区間までOKです。ですので、24時間以内の滞在にすれば、上記のルートに加え、あと3都市に立ち寄ることができます。
まとめ
世界一周航空券で、大体どんなルートが組めるかイメージできたでしょうか?
ANAマイレージで世界一周特典航空券を発券する場合、途中降機8回まで&フライト12区間までという制限があり、その制限内でのルートをご紹介しました。有償の世界一周航空券は、途中降機15回まで&フライト16区間までに収めれば良いので、紹介したコースよりももう少し自由度が広がると思います。
具体的な世界一周オリジナルルートの決め方は、別の記事で解説しています。
僕たち夫婦は、オセアニアも周りたかったのですが、途中降機があるのと季節を考慮して、世界一周を2回に分けることにしました。ビジネスクラスでも、10万ちょっとのマイルで世界一周できるので、マイルを活用しない手はないですね。